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再生医療(PRP療法)

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Ⅰ 再生医療とは

再生医療とは、ヒトが生まれながらにして持っている「自然治癒力」を利用した治療法です。すなわち、病気やケガで失った機能を従来の医療ではなく、加工した細胞や組織・血液等を用いて、ヒトにもともと備わっている修復能力を増大させて治療する方法です。
整形外科の分野では、患者さんご自身の血液を濃縮加工して修復能力が高くなった血小板(PRP:多血小板血漿)を作製し患部に注入することで、変形性関節症の炎症を抑えたり、スポーツ選手などに起こりやすい筋肉や靭帯損傷の治療に使われています。

Ⅱ 当院の「PRP療法」

血液の中には、傷を治す働きを持つ「血小板」という成分があります。この血小板を高濃度に凝縮し活性化させたものが、PRPPlatelet Rich Plasma:多血小板血漿)です。PRPにはたくさんの成長因子が含まれていて、細胞の成長を促進する力があります。この力が、ヒトの本来持っている治癒能力組織修復能力を最大限に引き出し、傷んだ関節軟骨や靭帯などを元通りに直そうとする「再生する力」になります。
当院では、①変形性膝(ひざ)関節症や、②スポーツ選手などに多い筋・腱・靭帯損傷に対して、PRP療法を行っています。

① 変形性膝関節症に対する「PRP療法」と「APS(次世代PRP)療法

当院は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」において求められる「第2種再生医療等提供計画書」に関する届出を近畿厚生局に提出し、2019年7月31日に受理されました。厚生労働省のホームページの「再生医療等提供医療機関の一覧(第二種・治療)」に掲載されています。

計画名 :多血小板血漿抽出液による関節症治療
計画番号: PB5190011
施設番号: FC5190015

リスクに応じた再生医療法等安全確保法の手続き

リスクに応じた再生医療法等安全確保法の手続き

変形性膝関節症は、関節内の軟骨の摩耗や損傷により、痛みや腫れ、炎症がおこります。病気が進行すると、やがてO脚などの関節の変形を引き起こし、著しい歩行障害まで発展します。

変形性膝関節症

これまでの変形性膝関節症の治療は、運動療法や減量などの生活指導とともに、消炎鎮痛薬あるいはヒアルロン酸注射および人工関節手術などが中心でした。
しかし、手術をするほど変形は強くないヒアルロン酸の注射では痛みが治まらない人や、何回も注射を受けたくない人、手術をすすめられているが手術をしたくない人は、痛みとつき合っていくしか方法がありませんでした。
もちろん変形が高度で重症な場合、人工膝関節の手術が最も有効ですが、ヒアルロン酸注射と手術の中間に、効果が期待できる治療法としてPRP療法という新しい第3の選択肢が加わりました。
PRP療法は、変形性膝関節症の炎症を抑制して、痛みや腫れを軽減する効果があります。

再生医療のながれ
血漿

当院では、変形性膝関節症に対するPRP療法として、2種類を提供させていただきます。
一つは血液をGPS®Ⅲキットを用いて、15分間1回の遠心分離によって抽出するLR-PRP高白血球PRPLeukocyte Rich-PRP)と、もう一つはLR-PRPをさらにAPSキットを用いて、2回目の遠心分離を2分間行って抽出されるAPS自己タンパク質溶液Autologous Protein Solution)があります。

PRP (LR-PRP) と APS の抽出

PRP (LR-PRP) と APS の抽出

LR-PRPは従来のPRP(LP-PRP:少白血球PRP)と比べれば白血球が多いため、炎症抑制効果と成長因子が多くなっていますが、APSはLR-PRPより良質なタンパク質を含んでおり、炎症抑制効果と成長因子がさらに多いため治療の効果が高く、痛みの抑制持続期間も長いです。これは、「次世代PRP」と呼ばれており、軟骨破壊の抑制 (損傷組織の修復) も期待できます。当院では、変形性膝関節症のPRP療法の中では、特にこのAPS療法をお勧めします。
なおLR-PRPもAPSも、採血した当日に投与を受けられます。

変形性膝関節症に対するPRP療法の比較

分類 APS
(次世代PRP)
LR-PRP ※1 LP-PRP ※2
従来のPRP
白血球数
タンパク質 良質なタンパク質を含む
炎症抑制成分
成長因子(軟骨成長・保護)
関節内環境改善
痛みの抑制持続期間 ~12ヶ月(24ヶ月) ~6ヶ月 ~6ヶ月
上記効果における標準投与回数 1回 1回 3~4回
※1 LR-PRP(leukocyte rich‐PRP)高白血球多血小板血漿
※2 LP-PRP(leukocyte poor-PRP)小白血球多血小板血漿:従来のPRP
APS・LR-PRP(赤背景部分)は当院で実施しています

②筋・腱・靭帯損傷に対する「PRP-FD療法

メジャーリーグの田中投手や大谷選手が実際にPRP治療を行ったと報道されてから有名になった、アスリートも採用する先端治療です。
当院では、スポーツなどで生じた筋・腱・靭帯の炎症部位に直接注射するPRPとして、PRP-FDを用いて治療します。PRP-FDはPRPを凍結乾燥したもので、正式には「PFC-FDPlatelet Factor Concentrate Freeze Dry (血小板由来因子濃縮物)」といい、通常のPRPに比べて約2倍の成長因子(PDGF・TGF-β・VEGF・EGF・FGF・HGF・IGF-1)を含んでおり、無細胞化しているため、注射後の疼痛が少ないです。ただし、採血後フリーズドライに加工するため、生成するのに3週間かかります。

PRP-FD

対象となる傷害としては、テニス肘(上腕骨外上顆炎)・ゴルフ肘(上腕骨内側上顆炎)・ジャンパー膝(膝蓋腱炎)・野球肘・アキレス腱炎・足底腱膜炎・肉離れ(筋断裂)・腱鞘炎・腱板炎などです。
上記傷害で、何度も繰り返す痛みがある方、整骨院や整体では治らない方、治療を受け続けているが良くならない方ならびに手術を避けたいと思っていらっしゃる方にお勧めです。

Ⅲ ご予約から治療までの流れ

① 受診のご予約

当院では安全でより良い再生医療をご提供するため、完全予約制となっています。電話または当院の受付にて、診察希望の日時をご連絡ください。予約状況を確認し、当院から診察日をご案内いたします。

ご予約から治療までの流れ

※再生医療担当医師の診察が必要ですので、ご予約・受診の際には必ず「再生医療あるいはPRPの診察を希望」とお伝えください。

② 診察

まず、症状の程度や病歴およびこれまでの治療経過も含めた問診を行います。
次に、レントゲンMRI(膝関節の場合、必要です)の画像検査を受けて頂き、診察させて頂きます。
診察の結果、当院での再生医療が適しているかどうかを判断させて頂き、一般採血検査を行います。

診察
診察

再生医療について、ご説明・ご理解して頂いた上で、実際のPRP治療日の予定をたてます。
ここまでは、保険診療の範囲内となります。
なお、採血検査の結果によっては、再生医療(PRP・APS・PRP-FD)を受けられない場合があります。

③ 採血・治療

1)変形性膝関節症に対する「PRP療法」および「APS(次世代PRP)療法

患者さんご自身の血液を約55ml採取し、当院の「細胞加工室」にて、採血した血液から専用のキットを用いて、遠心分離をかけたうえで、PRP (LR-PRP) またはAPS (次世代PRP)を抽出します。その後、この抽出した液を採血してから約1時間後に膝関節内に注射します。

採血・治療
採血・治療

なお、この注射時には痛みを伴い、数日間は注射部位に腫れ・痛み・熱感がでます。腫れは1週間程度続くことがありますが、その後は軽快していきます。
採血部位や注射部位には皮下出血が起こることがあります。

2)筋・腱・靭帯損傷に対する「PRP-FD療法

以前に採血した検査結果で感染症がないことを確認した上で、患者さんご自身の血液を約50ml採取し、細胞加工センターに送ります。フリーズドライ方式で加工され、約3週間後に当院に返送されます。
その後、加工されたPRP-FD(PFC-FD)を患部に注射します。なお、1度の採血で2回あるいは2つの部位の治療を受けることができます。

当院の再生医療(PRP・APS・PRP-FD)は、ご自身の血液を使用するため安全性が高く、外来のみで治療が可能(手術や入院などは不要)で、身体に負担が少ない治療法といわれています。しかしこの再生医療はまだ新しい治療法のため、治療の効果や安全性について確認させて頂きたいと思います。
特に膝関節のPRPとAPS治療については、厚生労働省への定期報告が義務付けされておりますので、治療後は、1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月および1年後の定期診察をお願いしたいと思います。

④ 費用

再生医療は最新の治療法であるため、医療保険の適応外(自由診療)です。
治療当日に薬の処方や検査などの保険診療はできませんので、予めご了承ください。

変形性膝関節症に対する治療

PRP(LR-PRP)療法 100,000円
APS(次世代PRP)療法 300,000円

スポーツ等による筋・腱・靭帯損傷に対する治療

PRP-FD(PFC-FD)療法 150,000 円

上記料金はすべて税抜き価格です。

会計にはクレジットカードおよび電子マネーもご利用できます。

まずはお気軽に下記までご相談ください。

まずはお気軽に下記までご相談ください。

TEL:0776-57-5000

画像:医師
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